施設での演奏会は大勢のお客様との距離がとても近いです。びよら弾きです。私の椅子から40センチくらいのところに、素敵な人生の先輩方がお座りになっていました。ヴィオラの弓が当たらない距離です。あの沢山の窓を背に、私たちは演奏します。ヘンデルの水上の音楽から始まり、ヴィヴァルディ春3楽章、カバレリアルスティカーナとクラシックの名曲が続き、歌のコーナーのみかんの花咲くころ、七つの子で一区切り。後半のプログラムは和洋「歌の曲」、カーペンターズ青春の輝き、浜辺の歌、フィナーレは花のワルツで華やかに。ありがたくアンコールのお声がけいただきそこはやはり「歌の曲」川の流れのように。
司会のFさんのわかりやすい説明、初の歌のお姉さんのHさんのチャーミングな歌声、どれも花音の盤石な人材ここにありです。 今日のお客様は私たちの演奏音のボリュームに驚かれたり、大喜びされたりのご様子。私達にとっても素晴らしい時間をいただきました。演奏会が始まる前から「あらこの曲楽しみだわ。」「これ懐かしいわ。」「え、アンコールあるの、うれしいわ」と感情を声に出されるお客様がたくさん。すぐそばで弾いているので皆さんのご様子がよくわかります。特に「歌の曲」は、お願いしなくても声に出して歌ってくださいます。うれしいなあ。よかったなあ。え、カノンサン、また来てくださいって?はい、ありがとうございます。
でもね、ちょっとついでに付け加えると、私たちとしては、ずっと苦戦してたチャイコフスキーの花のワルツがいつもよりできたような気がしたのです。高く澄み切った1stバイオリンのメロデイがひびきわたり、むずかしい2ndバイオリンの細かいフレーズがくっきり聞こえそこへヴィオラチェロの低弦パートがリズムとハーモニーをささえる。これは本番の持つ力。練習ではなかなかでない緊張感が演奏のレベルを一ミリでも上げることがあるんだなと思ったのです。(勘違いかな、いやそうじゃない)だから、涙を流して聴いてくださるお客様に私たちは育てられているんだなと実感するのです。
ああ、いいなあ、演奏会は。だからこそいい加減な演奏はきかせられない、みんなでできることは頑張ったなあ。皆さん本当にありがとうございます。 うんうん。
実は、今日びよら弾きには、本番演奏にあたり、ちょっとした「秘密兵器」がありました。それをびよらチームでシェアしたのももしかしたらちょっと良かったのかな。それはなあに? またのブログでね。ニッケ市川あすも様ありがとうございました。(びよら弾き)
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バイオリーナ (水曜日, 02 10月 2024 20:07)
ニッケ市川あすもの皆様が花音のコンサートを喜んでくださったので、演奏している当方は大変嬉しいです。また次回の公演も依頼してくださり大変光栄です。
私も、花のワルツがいつもより立派に弾けたように感じました。
お互いの音が聞きやすい環境だったのか、とてもよく聞こえました。それ以外にびよらチームの秘密兵器とはいったい?
ツナリスト (金曜日, 04 10月 2024 23:20)
演奏が終わってから、「今日、今までで1番良かったよね」とみんなに言いたかった。。。
何度練習しても、不安だった箇所がピッタリ合って、同じように思っていたメンバーがいた事を嬉しく思いました。楽器で会話してるように、本当に良く聞こえて、楽しいと感じた演奏でした。
ニッケ市川アスモの皆さま、ありがとうございました。