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筋肉は裏切らない

 体をコントロールできないと楽器はうまく弾けません。びよら弾きある日の鶴谷先生のバイオリン個人レッスンでいつも通り弾いていた時「びよら弾きさん、左手のこの指を上に上げて」といわれました。あれれ? そ、その指上がらない。指板にくっついたままどうしてもいうことを聞かない。代わりにお口がパクパク動いてます。それでもその指は動かない、先生なんとかして〜自分の指でさえコントロールできないなんて。

 

 また別のある日、ピアノレッスンでいつものようにモタモタ弾いていました。足の(ペダル)タイミングがずれてる、手の移動が遅い、38万回は言われています。カラダの動かし方が鈍いのです。そこでピアノの先生に恐る恐るきいてみました。「ピアノの上手い子供はもしかして体育も得意なんてことありますか」と。ピアノの先生は、ふと遠くを見てお考えになった後、「そうですね。ピアノの上手い子はたいてい運動得意でしたね。」

 

ガーン!奈落の底につきおとされた気分でした。そうか、楽器の上手い子は運動もできるのだ。

そういえば、演奏家はアスリートのようなものと聞いたことがある。いつも体幹やフォームに細心の注意を払って神経を研ぎ澄ませているとか。ならば運動ができない人は楽器が上手く弾けないのではないか。

 

びよら弾きは小学生の時からずば抜けて、ずば抜けて(リピート)体育が苦手でした。どんなに苦手だったかは一冊の本に書けるくらい。ピアノを習い、バイオリンも習い、ヴィオラを弾き、どれもこれも中途半端いつも壁に当たってる。時間をかけて練習しても無駄なんじゃないか。

 

がっくりしている私にピアノの先生はにっこり笑いながら「びよら弾きさん、でもスキップはできるでしょ。スキップさえできたら大丈夫ですよ。」

 

慰めになってないよ。

 

気を取り直そう。

 

そんなこんなで悩んでも仕方ない。運動ができないものはできないなりになんとかしなけりゃいけない。弾けるようになりたいのだからね。それもヒトに聴かせるためではなく自分の機嫌をとって楽しむために弾いているんだもんね。練習すれば、自分しか気が付かない上達がきっとあるもんね。その時うれしいやん。楽しいやん。昨日弾けなかった1小節が今日一回だけ弾けた。それでええやん。練習は筋トレのようなもの。繰り返し弾けば指の筋肉が勝手に頑張ってくれる。そう、練習も筋肉も裏切らない、はず。ま、そうしておこう。長々と書いて実に情けないオチのない話である。ま、ええか。

 

ところで皆さん、災難はいつ何時やってくるかはわかりません。

いっぱい稼いだお金だって盗まれるかもしれないのです。でもね、頑張って手に入れたスキルは未来永劫誰にも盗まれないのです~。言いたかったことはこれ。な〜んてね! (^_-)-☆   (びよら弾き)

 

 

 

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コメント: 2
  • #1

    セロ弾き3号 (水曜日, 27 3月 2024 09:05)

    思うように動かない指。全く同じ気持ちです。特に利き腕でない左手の薬指と小指がこれまで楽させ過ぎて、運動音痴です。
    それでも、手や腕の重さを使ってどうにかしましょ�。

  • #2

    バイオリンヌ (水曜日, 27 3月 2024 20:44)

    弾いているときはうまくいったかな~(^^♪など思っても、さて録音を聞いてみると、あらまあ、音痴じゃないの!と思うことはよくあります。
    弾いているときの耳はなぜおかしいのか?研究が必要です。