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ほどよい距離感

びよら弾きは人見知りです。幼い頃、男の人が近づくと必ず大声で泣き始めたそうです。大人になるにつれて克服していったと思うのですが、やはり本当のところは人見知りです。人と仲良くなるのに構えてしまいちょっと無理をするのです。そんなびよら弾きが今から7年前に30年以上勤めた会社を引退し、花音を含めいくつかの音楽系サークルに入りました。当時は不安だらけでしたが、皆さんとても親切でとてもありがたかったです。なのですが、、、あるコーラスクラブでは、入ったその日に、「ファーストネームに「ちゃん」付けで呼び合おうよ」っていわれ、勘弁してと思いながらも、その通りにしてなんか疲れて辞めました。また、別の楽団では入った翌月には「びよら弾きさん、ぜひ運営チーム一緒にやろうよ」っていわれ期待に応えようとよくわからないまま一生懸命やりすぎて疲れて辞めました。どちらもお互い早く仲良くなって良い音楽仲間になろうよってことだったのですが、びよら弾きのキャラでは違和感持ったまま無理をしていたのでしょう。周りの方からぐいぐいと早く仲良くなろうとするのにどうしても慣れなかったのです。図太いおばちゃんのびよら弾きさん、ホンマかいなとの声が聞こえそうですが、ホンマです。会社とは違う「人と近い距離感」に不慣れだったのかもしれません。ほんでも3年くらい頑張ったんやから許してや。

 

さてそんなびよら弾きも花音歴はなんともう7年、最長不倒でまだまだ続いています。花音はどこが違うんやろ、とふと考えます。これはあくまでも個人の感想ですが、びよら弾きが思うに、花音は何年もかけて親しくなってきた、なっていくような気がします。お互いのことをあまり深く聞かない、でもいつもお互い気にかけている、尊敬している、仲良くなるのを焦らない、ほどほどの距離感があるのです。猛スピードでオトモダチになろうとはしない。でも困っていたらこっそり(←ここ大事)助ける。そんな感じでしょうか。 たとえ事情があって花音をやめられた方がいらしてもそのあとお付き合いが続いたりもするのはその賜物です。ほどよい距離感、親子、夫婦、友人、そうでしたね。

 

ところで、合奏していたら性格がわかっちゃうかもしれませんよ。びよら弾きは調弦だけでもせっかちだとばれました。どこをどのように弾きたいのかって見て聞いてるだけでもなんかお人柄が伝わります。ただ集まって合奏しているだけなのにお互いがわかる、合奏はほんと、すごいコミュニケーションツールです。それで充分。 

 

誰でもいつか花音が続けられなくなったりする日が来るでしょう。でも、楽器を続けている限り、皆さんとはどこかで必ず再会する。さあ、悪いことはできないね。でもね、この曲をこのメンバーで弾くのは今日が最後かもしれないって思って、今日も頑張りましょうか。うん。(びよら弾き)

 

(下の写真は後片付けの様子。机を元通りに並べ替えています。みんなでやればあっという間。)

 

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コメント: 2
  • #1

    バイオリーナ (水曜日, 29 11月 2023 15:13)

    花音は水の交わり^_^(君子か?)
    いつまでも心地良いサークルでありますように。
    合奏で性格バレた?汗

  • #2

    セロ弾き3号 (水曜日, 29 11月 2023 23:27)

    昨日はクリスマス曲4曲の楽譜をごっそり合奏練習に持って来るのを忘れまして、皆さまに楽譜をお借りして無事演奏出来ました。ありがとうございました。
    楽譜がカバンに無いと気付くやいなや、びよら弾きさんは、直ぐに周りを当たってくれて、スコアを準備してくれました。演奏曲が変わる度に全員にスコアの提供を依頼して頂き、4曲全てを演奏出来ました。いつもながらびよら弾きさんの深い慈しみの心と行動に助けられています。
    今のびよら弾きさんは、人見知りなどと微塵も感じた場面は有りませんね。もはやそれは、誤認ですよ。私に見えるびよら弾きさんは、周りの人への慈愛で常に行動している人。マグロの様に休んだりしないのは、心配です。無理をされないように。
    人見知りは、形容表現ですので、さて自分は?と考えたのですが、年々人見知りになっているかも?ひょっとしたら、皆がどこかでそんなふうに感じているのかもね。