蝉時雨

「見上げてごらん夜の星を」は、弦楽アンサンブルだとまた一段と良い曲ですね。テンポも比較的ゆったりしていて、弾いていてもハーモニーを楽しむ余裕を感じることが出来ました。「ガブリエルのオーボエ」は、この春の演奏以来ですが、合奏練習の回数は少なかったので、今回は更に練習をしてより完成度を上げたいという思いです。「ラバーズコンチェルト」は軽快なテンポですが、少しずつ遅れずにテンポに乗れるようになってきました。「銀河鉄道９９９」は、♯４つで、ハーフポジションと第３ポジションを使うのですが、昨年演奏しているので後回しにしたら結局事前練習をしないまま合奏となり、どのポジションで弾くのかを思い出せず弾けないところだらけでした。来週までに確認しておきます。

練習を終え最寄りの駅に着くと怪しい雲と共に雷鳴が響き、背中のチェロが雷雨に会わないようにと願いながらも思い出したのは、この４月に春のおさらい会で演奏した「雷鳴と電光」でした。なんで今更と思うのですが、意識下で何かトラウマのようになっているのですかね。チェロが演奏で雷鳴を表現しなければならなかったのですが、高速で弦を次々と押さえながら、移弦とポジション変更も行うのですが、それが何度やってもうまくいかず、結局演奏会当日も雷鳴が響くことはありませんでした。今日の雷鳴でそんなことを思い出すとは。。。今日から８月、落雷シーズンです。まさか、落雷の度に「雷鳴と電光」を思い出すわけでは無いでしょうね。

家に着くと庭では蝉が一斉に鳴き出し蝉時雨、蝉は既にそこに居たのに連日の猛暑に鳴くのを控えていたのでしょう。午後１時台に23℃という驚きの気温まで下がりました。蝉も突然の出番に慌てたことでしょう。「実は明日からまた最高気温は35℃が向こう5日間も続くらしいよ」なんて蝉には言えません。また、明日から大人しくなるのでしょうか。そして暑さに耐えてまた蝉時雨を聴かせてください。雷鳴の後の蝉時雨は讃美歌のようにも聴こえましたから。私も暑さに耐えて夜な夜な今日弾けずにご迷惑をお掛けした、特に銀河鉄道９９９を京成電車を見る度に思い出すようなトラウマとならないように精進したいと思います。

セロ弾き３号